水没・水濡れ

iPhoneが水没・水濡れした直後にやるべきこと

水に濡れた直後は通電を止め、拭き取りと自然乾燥、液体検出の確認まで。充電や起動確認を急がない安全手順をまとめます。

公開 2026-07-12執筆 修理コンパス編集部対象 iPhone(機種別手順あり)公式情報確認 2026-07-12(実機未検証)
濡れたスマートフォンからケーブルを外し柔らかい布で外側を拭くイメージ
濡れたスマートフォンからケーブルを外し柔らかい布で外側を拭くイメージ

iPhoneが水や飲み物で濡れた直後は、動くかどうかを確かめるより、通電を止めることが先です。防水性能は「水没しても必ず無事」を意味しません。この記事では、液体検出の考え方、やってはいけないこと、その後の相談判断を安全優先で整理します。料金の断定や店舗のおすすめは扱いません。

結論:まず確認すること・最初にやること

いま最優先すること

  1. 充電ケーブルやアクセサリを外す(接続中ならすぐに外す)
  2. 電源が入っている場合は、操作できる範囲で電源を切る(無理にボタンを長く操作し続けない)
  3. 濡れたまま電源を入れ直さない。充電しない
  4. ケースやフィルムを外し、外側の水分を柔らかい布で拭く
  5. コネクタ部を下向きにして、優しくたたいて余分な水分を出し、風通しのよい乾いた場所で自然乾燥させる

Apple は、コネクタに液体が検知されると充電やアクセサリ接続を制限し、乾くまで待つつながりを案内しています。液体検出の警告

すぐやめること

  • 濡れたままの充電(有線)
  • 「動くか確認」のための電源オン
  • ドライヤー、ヒーター、オーブン、エアダスターなどの加熱・強風
  • 米の中に入れる(推奨しません。粒子が侵入して損傷するおそれがあると Apple も案内)
  • 充電口に綿棒・ティッシュ・金属工具を入れる
  • 分解する、基板をドライヤーで乾かす

煙・異臭・膨張がある場合は、端末に不用意に触れず、周囲の安全を確保してください。安全情報

症状を切り分けるチェックリスト

濡れている間は「起動できた=回復完了」ではありません。表は、通電を増やさない前提の観察です。

状況 確認すること 考えやすい方向性 次にすること 相談を急ぐ条件
いま濡れている/滴る 液体の種類(真水/海水/甘い飲み物) 浸水・腐食リスク 通電停止→拭く→自然乾燥 異臭・煙・強い熱
液体検出の警告が出る ケーブル接続時の警告文言 コネクタ内の水分検知 ケーブルを外し、公式の乾燥待ち 警告を無視して有線充電を続けること
電源は入っているが濡れた直後 操作できるか 使用継続による被害拡大のリスク 可能なら電源オフ、充電しない 画面乱れ、タッチ不良、異音
すでに乾いた外見だが不調 スピーカー、マイク、充電、タッチ 内部残留・腐食 自己通電テストを長引かせず相談 充電不可、起動不可、タッチ不良
海水・プール・飲み物 塩分・糖分の有無 腐食が進みやすい 真水より早めの相談を検討 数日後の遅延故障も含め記録
落ちて水没した 衝撃と浸水の複合 内部損傷 通電を増やさない 変形・膨張
水濡れ直後の順:ケーブル外す、電源オフ、拭く、自然乾燥、充電しない
通電確認より先に、外す・切る・乾かすを優先します。

自分で試せる対処法

ここでの「対処」は修理ではなく、被害を広げない初期対応です。濡れている間の起動確認や充電確認は行いません。

1. 通電を止める

ケーブル・ドック・イヤホンなどのアクセサリを外します。電源が入っていて安全に操作できる場合のみ電源を切ります。電源が入っていない場合は、確認のために入れないでください。

期待: 追加の通電が止まる。
ダメなら: ボタン操作で異臭や強い熱が出る場合は触るのをやめ、相談へ。

2. 外側を拭き、水分を出す

ケースを外し、柔らかい布で外側を拭きます。Apple の液体検出案内では、コネクタ部を下向きにして手のひらに載せ、優しくたたいて余分な水分を抜き、風通しのよい乾いた場所で自然乾燥させる流れが示されています。液体検出の警告

期待: 見える水滴が減る。
ダメなら: ポートの奥を掻かない。異物挿入は禁止です。

3. 自然乾燥を待つ(公式の待ち方を優先)

液体検出の案内では、30分以上経ってから接続を試し、再び警告が出る場合は丸一日自然乾燥させ、完全に乾くまでに最長で24時間かかることがあると示されています。これは「必ず24時間待てば直る」という意味ではなく、コネクタが乾くまで有線接続を急がないための目安です。

海水や甘い飲み物、内部まで浸かった可能性がある場合は、外見が乾いても内部腐食が進むことがあるため、自己判断の連続通電より相談を優先してください。

期待: 警告が出にくくなる、少なくとも追加の短絡リスクを増やさない。
ダメなら: 警告無視の有線充電はしない。

4. ワイヤレス充電についての注意

Apple は、コネクタが濡れて有線充電できない場合の選択肢として、背面が乾いていることを確認したうえでワイヤレス充電を使える場合がある、と案内しています。ただし、本体がまだ濡れている・異臭がある・膨張があるときは、充電そのものを優先しません。緊急でやむを得ない場合でも、液体検出の案内 を確認し、危険サインがあれば中止してください。

5. 乾いたあとの確認は最小限に

外見が乾き、液体検出の警告が出ない状態になってから、必要最小限の動作確認にとどめます。充電できない、電源が入らない、タッチ不良、スピーカー異常などがあれば、自己対処を重ねず記録して相談してください。関連: 充電できない / 電源が入らない / タッチが反応しない

やってはいけないこと・中止する条件

禁止:濡れたまま充電、電源オン確認、米、熱風、ポートに異物、分解
民間療法や加熱は推奨しません。Apple も米への保管を案内していません。

次の行為はやめてください。

  • 濡れたまま有線充電する、液体検出を無視して接続し続ける
  • 動くか確かめるために電源を入れる
  • 米に入れる(推奨しません)
  • ドライヤー、ヒーター、オーブン、エアダスターで乾かす
  • 綿棒・ペーパータオル・金属をコネクタに挿入する
  • 分解する、基板を洗浄する自己修理
  • 冷蔵庫や冷凍庫で急冷する
  • 異常発熱や異臭があるのに使い続ける

中止して相談へ切り替える条件

  • 異臭、煙、膨張、触れない熱さ
  • 水濡れ後に起動しない、充電できない、タッチや表示がおかしい
  • 液体検出が長時間繰り返す
  • 海水・飲み物など腐食が進みやすい液体に浸かった
  • 重要なデータが本体にしかなく、通電リスクの判断がつかない

上記では、様子見の自己通電より相談を優先します。

考えられる原因

コネクタ内の水分(液体検出)

Lightning / USB-C 接続時に液体が検知されると警告が出ます。乾くまで有線充電やアクセサリ接続を急がない判断が安全です。液体検出

内部への浸水と短絡

ポート以外から内部に入ると、電源・充電・基板に影響することがあります。直後は動いても、後から不調が出ることがあります。

塩分・糖分などによる腐食

海水、プール、甘い飲み物は、真水より腐食が進みやすいことがあります。外見の乾燥だけで安心しないでください。

スピーカー・マイク・カメラ経路の浸水

音がこもる、マイクが遠い、カメラが曇るなどは、水濡れ後に出やすい不調の例です。通電テストを重ねず記録して相談します。

衝撃との複合

落として水たまりへ、などの場合は、浸水だけでなく内部損傷も候補です。変形や膨張があれば特に通電を増やしません。

修理・メーカーサポートに相談すべきサイン

  • 異臭、煙、膨張、異常発熱
  • 水濡れ後に電源が入らない、充電できない
  • タッチ不良、表示異常、再起動やリンゴループ
  • スピーカー/マイク/カメラの異常が残る
  • 液体検出が繰り返し、乾かない
  • 海水・飲み物など腐食リスクの高い液体に浸かった
  • 重要なデータが本体にしかない

様子を見てもよい例は、ごく軽く外側が濡れただけで、すぐに拭き、通電しておらず、危険サインがなく、乾燥後も異常がない場合です。それでも「絶対大丈夫」とは言えません。少しでも挙動がおかしければ相談してください。

相談時に伝えるとよい情報は次のとおりです。

  • 何の液体か(水道水、雨水、海水、飲み物など)
  • いつ、どのくらい浸かった/かかったか
  • その後に充電や電源オンをしたか
  • 液体検出の有無
  • 今出ている症状(起動、充電、タッチ、音など)

修理を検討する場合は 修理の準備iPhone の修理サービス を確認してください。防水性能や保証の扱いは機種・状況で異なるため、ここでは断定しません。

データを失わないための準備

濡れている・危険サインがあるときは、バックアップのために電源を入れない/充電しないでください。データより安全と本体被害の拡大防止を優先します。

  • 水濡れ前に iCloud やコンピュータへバックアップがあるか確認する(端末を動かさず、別のデバイスやパソコンで確認できる範囲で)
  • 乾いて安定動作するまで、初期化や復元を急がない
  • 修理に出す場合は、可能なら安定後に バックアップ修理の準備 に沿う
  • パスコードや Apple Account のパスワードを他人に伝えない
  • 起動できない場合、データが取れないことがある。希望を伝えたうえで窓口の案内に従う

関連して起動しない場合は 電源が入らない、ロゴで止まる場合は リンゴループ も参照してください(いずれも、濡れている間の通電前提ではありません)。

よくある質問

防水なのに水没で壊れるのはなぜですか?

防水・耐水は条件付きの性能であり、永久保証ではありません。経年、傷、ポートからの浸入、液体の種類などで被害が出ることがあります。

米に入れると乾きますか?

推奨しません。Apple も、米の粒子が原因で損傷するおそれがあるとして、米の袋に入れないよう案内しています。自然乾燥を選んでください。液体検出

液体検出が出たらどうしますか?

ケーブルを外し、乾くまで有線接続を急がないでください。30分後に再試行し、再び出る場合は長めの自然乾燥が案内されています。詳細は公式ページを正とします。

乾いたらすぐ充電してよいですか?

コネクタが乾き、警告が出ないことが前提です。海水や内部浸水が疑われる場合は、外見が乾いても相談を優先してください。濡れている間の電源オンは避けてください。

動いているので使ってよいですか?

直後に動いても回復完了とは限りません。可能なら電源を切り、充電せず、異常の有無を見ます。異常があれば通電を増やさず相談してください。

ドライヤーで乾かしてもよいですか?

いいえ。高温の熱源やエアダスターで乾かさないよう案内されています。

検証環境と参考にした公式情報

機種や iOS、液体の種類により状況が異なるため、操作前に Apple の文書を確認してください。

まとめ:この状態なら次に何をするか

濡れたら充電も電源オン確認もしない。ケーブルを外し、可能なら電源を切り、拭いて自然乾燥させます。液体検出が出ている間は有線接続を急がず、異臭・膨張・起動や充電の異常、海水・飲み物への浸漬があれば自己通電を長引かせず修理やメーカーサポートへ相談してください。

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